2016-12-25

楽しくてノリノリだけど効果てきめん!フードウェイストをダンスで蹴とばすDisco Soupって何だ!?


Disco Soupeより)





こんにちは、なんだか踊り出したい気分のmihomihoです。



早速ですが、



Join us in Bonn Square to chop, stir and eat delicious soup, all to live music! 
We'll be making soup altogether in the city centre, from produce that would otherwise have gone to waste, and all are welcome to join in and chop, stir and eat!
―みんなボン・スクエアに集まれ!材料をカットして混ぜて、美味しいスープを食べて、みんなでライブミュージックを楽しもう!
ここ、シティのど真ん中で、本来なら捨てられちゃう材料からみんなでスープを作るよ。カットだって混ぜるのだって、食べるのだって、誰でもウェルカム!―



みなさんは、こんな告知を見たらどんな気分になりますか?


これは、イギリス・オックスフォードで仕掛けられたあるイベントの告知。


今、ヨーロッパを中心に、最高にクールな食糧問題啓発系イベントが広がっています。



それがドイツのユース達の呼びかけによって始まったDisco Soup!!



Let's Disco!!
ある時のイベントチラシ!(Disco Soupeより)


そのDiscoが当日どんなものになるかは、イベント主催者次第。

街のど真ん中の広場かもしれないし、学校かも知れない。あるいは、本当にディスコだったりします。笑



参加者がすること?


とにかくノリノリで楽しく野菜やフルーツを切って、混ぜて、美味しく食べること!


以上!

ちょっと簡単過ぎましたが、本当にこれだけ。



でもこれじゃ良くわからない
手順を見てみましょう!

1. スーパー、市場、農家、レストランなどから「食べれるけど売れない」廃棄される運命の食料を救出
2. 皮むきピーラー、包丁、まな板で武装した参加者がノリノリで食料を調理
3. 用意された会場や広場で振舞おう!みんなで分け合って食べる
4. DJ、ミュージシャン、ipodなんでもいいよ!大事なミュージックは忘れずに☆


せっかくだから動画もぜひ!!雰囲気が凄く伝わります


      
(Youtubeより)








廃棄されるはずのフードを反食料廃棄運動の「主役」に

実は、これ、ドイツで食料廃棄をなんとかしようとしていたユースグループが2012年に始めたイベントなんです。
クラブに通う若者たちが、捨てられてしまうはずの野菜を集めてカットして、美味しいスープ、その名も‘protest-Suppe (プロテスト・スープ)’に変身させました。


発祥地、ドイツでのSchnippel Disko (Cut Disco) (Schnippeldisko Oldenburgより)


初めにこのイベントに反応したのはフランス。

ドイツでの取り組みを持ち帰った途端、フランス中にイベント開催の波が広がって、各地に支部が続々とできました。
201210月に行われたパリ・タウンホール前のDisco Soupには、5000人が集まったのだというから驚きます。


現在でもその勢いは衰えず、国内各地で頻繁に開催されています。

それから、ヨーロッパ各国、アメリカ、ブラジル、そしてケニアでも開催されるほどに!!
2016年現在、少なくとも25か国以上がDisco Soupを開催している模様!



ケニアの首都ナイロビ (Disco Soup Nairobiより)


きっと国によって、出来上がるスープもかなり違うはず!


それぞれの国でどんなDisco Soupが行われているか、参加してみたい!



楽しいだけじゃない。

Disco Soupについて取材しているShabnam Anvarさんは、このイベントがここまで多くの人に受け入れられ、成功している理由について4つのポイントをあげています。

1. 楽しい
2. とにかく熱い思いを持った主催者たち(フランスでは特に、幅広い人々に知られる食料廃棄の有名な運動家が参加)
3. チームワークとセンスのよさ
4. 良い例に習う+ポジティブな気持ちを持つ+協力し合う=変革が起こる
Disco Soupは人々に罪悪感を抱かせるのではなく、楽しむことから始めようと提案しています。


スープだけじゃなく、サラダや他の料理も!(Disco Soupeより)

さらにこのイベント、人々の間だけではなく、着実に政治にもインパクトを与えています。

例えば、フランスでDisco Soupを主催した方は、国会に呼ばれて食料廃棄について話したそう。

色んな人の努力が積み重なって、
事実、フランスでは、今年、国内にある大型スーパーに売れ残りの食料を廃棄することを禁止し、慈善団体へ寄付するよう義務付ける法律が成立しました。
これ、違反するたびに3750ユーロ(約48万円)が科せられるらしい....すごい!



私もたまに悩んだりするんですが、社会問題って、シリウスになりがちで、なんか話したり行動を起こそうとすると暗いムードに...(それも事実なのですが)

でも、Disco Soupは難しい社会問題をネガティブに捉えるんじゃなくて、どうやったらみんなで楽しく変えて行けるかを追求している。さらにすごいのは、その極地にあって、なおかつ社会にも大きな影響を与えている。



そのポイントは、単に「食料廃棄反対!」と訴えるのではなくて、「じゃぁどうすればいいか」を具体的なアクションをもって提示していることだと思います。

それで楽しかったら最高ですよね。


世界には、まだまだ面白いアイディアがありそう~~



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